オプティマス123Rスベアストーブは想像以上にコンパクトで楽しく災害時にも使えそうなストーブだった!



Contents

どうしても見てしまうスベアストーブ

当サイトは東京の防災について綴るサイトです。

ホームセンターやアウトドアショップをぐるぐる回っては防災グッズに良さそうなものを紹介していますが、どうしても見入ってしまうグッズが出てきます。
その1つが「オプティマス123Rスベアストーブ(OPTIMUS 123R SVEA)」です。

一般的には「スベア123r」と書かれてるこのストーブ(以後スベア123rと書きます)。
触ってみたらなかなか楽しいストーブなので紹介します。

スベア=スウェーデンと言う国の名前が入ったこのストーブは100年以上前からこの形だったそうです。
途中でオプティマス社に買い取られたようですが、形が変わっていないのは凄いと思います。

こんなに個性があるグッズはもう出ないと思います。
新品で買える今だと思いアルペンアウトドアーズ東京で購入しました(販売終了の予定はありません)。
東京界隈だとワイルドワンなどにあります。

独創的・・・クセが強い・・・特徴だらけ

スベア123rは独創的。

特徴としては、

  • ガソリンシングルストーブ(ホワイトガソリン)
  • ガソリンタイプの中では最小クラス
  • ゴールド=真鍮(ブラス)の外観
    ブラスバンドのブラスって管楽器が真鍮製ということから来ています
  • 恐ろしくシンプルな構造で壊れない(壊れようがない?)
  • 着火に特徴があります
  • 着火後に独特の音があります

更にクセが強く

  • 氷点下など寒い場所の稼働が得意で、真夏は苦手
    CB缶は氷点下で使えません。東京においては氷点下で使用することはないと思いますが
  • ガソリンストーブながらポンピング不要
  • プレヒートしないと使えない(しかも人の数だけプレヒートがある?)
  • 11cmまでのクッカーしか使えない・・・らしい
  • 湯沸かし専用機?

など、現代のモデルとは真逆な性格を持っているだけに、現代のストーブが使えない時にスベア123rはとっても元気という興味深い性能を持っています。

簡単なスペックは

  • 収納サイズ 100 X 130mm
  • 重量 550g
  • 出力 1400W(1300Kcal)
  • 燃焼時間 120ミリリットルの燃料で最高1時間

とかなりコンパクトです。

作りはそれなり

開封後はタンク底がガリガリしていたり、クッカーが黒く傷ついていたりしていてどこか中古感がありました。
個人的には全く気にしていないのですが、スウェーデン設計、今は台湾で製造されているという事ですから、実用という意味では新品だけど、見た目はそれなりです。

個人的にはこういう個体差も興味深いですが。

燃料はタンク満水180mlですが、実際に入れられてるのは120ml

燃料タンクの蓋は一般的なねじ込み式

開けるだけでも楽しい

ホワイトガソリン120mlまで入ります

使い方/ 一番の注意点はプレヒート

特徴だらけのスベア123rを使っていきましょう。
一番の注意点はプレヒートなのでプレヒートを中心に説明します。

一般的にホワイトガソリンは燃料に空気圧(ポンピング)を加え、ガソリンを気化させて燃焼させます。
ガスなら勝手に気化するけど、ガソリンは気化しにくいからです。

スベア123rはポンピング機能がないので、空気圧で気化を促すというのができません。
なのでプレヒート(予備加熱)してスベア123r自身を温めて熱で気化させます。

プレヒートする場所はバーナーヘッド(実際に火がつくところ)と燃料タンクの間の「管(燃料調整キーを取り付けるところ付近)」。
管の根本・燃料タンクの上のところくぼみがあるので、そこに着火剤(ジェルタイプ)を垂らし火をつけます。

くれぐれも周りに燃えそうなものは置かないようにしてください。

輸入元の着火方法

一番オーソドックスな着火方法ですが、ジェルタイプの着火剤持ってないことが多いので他のやり方を探します。

プレヒートの燃料を色々試している動画

燃料用アルコールやベンジンなどで検証しています。

スベア123r使いは火だるまプレヒート?

ある意味一番わかりやすい。
最初にこうなったら慌てる人多いんじゃないかと思います。
達人って凄い!

着火ジェルじゃなくても温まればなんでも良いらしく、オイルランタンで使うパラフィンオイル、アルコールストーブの燃料用アルコール、ハクキンカイロで使うベンジン、バーナーヘッドに炭を乗せる、そして中のガソリンを抜き取り着火という荒技まであるそうです。
個人的にはスライドトーチで温めても良さそうだと思いました。

早速使ってみます

パラフィンオイルを使ってプレヒート

火をつけたくて仕方ないので、着火してみます。
今回はプレヒートにパラフィンオイルを使います。

右に回した状態で、窪みにパラフィンオイルを入れ着火しました。
うーん、上手く行きません。

次にバーナー部に垂らすと良いという記事を見たので、バーナーから溢れて下にこぼれるように注いで着火!(上から浴びる感じ)
火が消えたところで着火すると火がつきました。

右でOFF、左で最大になるとのことでしたが、真ん中あたりが着火しやすいのかな?
私のモデルは左右に捻るとOFF、真ん中が最大になる気がします。
ぼんやりしているのでこの辺は改めてもう少し広い場所で試そうと思います。

最初はうまく気化しなかったので炎上。
火だるままで行きませんが、小さなボディーに似合わずなかなかの炎です。

少し置いておくと炎も落ち着き、あのババババというバイクエンジンのようなプロペラ機のエンジン音みたいな音が鳴り出し、青白い炎に変化しました。
これはなかなか面白い。
手間はかかりますが、思っていたよりも手間ではなかったです。

個人差ですがババババの音は想像よりも静かでした

うるさいと言われる音ですが、ガソリンランタンと同じくらいの音量と感じました。
シューというガソリンランタン、ババババのスベア123rは音の質は違いますが、個人的には同じ音量に感じます。
個体差かもしれませんが。

お茶を沸かします

ペットボトルのジャスミンティーを付属のクッカー半分注ぎ火にかけます。
ティーカップ一杯分(150ml)位の量を入れました。
1分位でフツフツし、2分で完全沸騰しました。
思ってたよりも早く沸きました。

火力が弱いと言われるスベア123rですが、火力も必要十分と行った感じでした。
120mlで1時間というのも意外と経済的ですね。

消火後も火は残ります

消火するとバーナーは高温で赤くなっていて、火は完全に消えていませんでした。
1分以上燃えていたので吹き消しました。
完全に閉まらないのかな?

この辺りも次回確認したいと思います。

スベア123rは楽しい!

久々にホワイトガソリンストーブを使いましたが楽しかったです

昔はホワイトガソリン全盛だったので、コールマンのツーバーナー、シングルバーナー、ランタンを持っていました。
なので全く抵抗がないというのがあります。
どこに行ったのだろうか。。。
また使ってみたくなりました。

スベアを使ってわかったことはフュアーハンドと同じ枠になるということです。
ロマン防災枠?
ロマン溢れるけど、防災グッズとして実用性もあります。
万能ではないけれども最悪の環境でも使えるというのは面白いなと思いました。

東京の防災としては入手しやすいCB缶をお勧めします。が、

最近危惧していることの1つに燃料はメインとサブの2つを持った方が良いのではないか。
私は東京の防災には原則入手しやすいCB缶でまとめることをお勧めしています。
ただ、近年の殺到具合を考えるとCB缶を買い占められてしまう可能性があり、使いたい時に使えない状況になるのではないかと感じることがあります。

ホワイトガソリンモデルはどうかと思いますが、他にもサブの燃料で動くモデルを1つ持っていると良い。
スベア123rを災害で使う可能性は極めて低いと思いますが、東京の1月末〜2月の厳寒期はまあまあ冷え込むので引っ張り出す可能性はあります。

とても気に入ってしまったスベア123rですが、別のクッカーを用意して組み合わせられないかなと思っています。
もう少しスベア123rを私なりに楽しめる環境を整えたいと思います。

フュアーハンドランタンに続く心躍るグッズに出会いました。
大切に使いたいと思います。

(Visited 3 times, 1 visits today)



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。