災害時にランタンをオススメするのは死角を減らすため(キャンプのトイレ時にもオススメ)



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手持ち光源の代表「フラッシュライト」と「ランタン」

電球、蛍光灯、ヘッドライトなど光源が色々ありますが、災害時に自身で使うとなると手で持てる光源になるでしょう。
その代表がフラッシュライト、私が子供の頃は懐中電灯と呼んでいました。
そして、今回のお話の重要グッズの「ランタン」です。

フラッシュライトはずっと使っているからわかると思うのですが、ランタンはキャンプなど限られた世界でしか使われていないグッズです。
この2種類のライトですが、明確に性格が異なるのをご存知でしょうか?
決してファッションという訳ではないのです。

光が回り込むフラット光のランタン、陰影がつきやすいフラッシュライト

プロの写真関係者や照明関係者なら知っている「光が回り込む」という言葉があります。
文字通り光が回り込むのですが、どういう事でしょう。

片方からしか光を当てないのだから反対側は影になる。その影をコントロールしてるのがプロの仕事。

例えば丸い物体に片側から光を当てると当てた側は明るくなり、反対側は光が当たらないので影になります。
この影の部分を柔らかくしたり消したりするコントロールします。

陰影がダイナミックな効果を生みます

例えばこんな画像。
光を男性の写真だと顔半分は光が当たるけど、半分は影なんてドラマチックな表現です。
大好きな感じ。

影はドラマチックとも言えるけど、シワとくすみを表現するとも言えます。女性写真の多くは光を回し、透き通った肌を表現する傾向があります。そのためのっぺりした顔になりがち。本人にあった時に意外と顔のパーツがデカかった(顔がデカいじゃなくパーツね)、凹凸が凄かったなんて聞きますよね。写真的には顔のパールが大きい方が良いのです。

次は女性の写真ですが影を消しています。
影が消えるということはシワやくすみが消えるということ。
この女性は若いのでシワなんてないと思いますが、シワという溝に光を回すと影が消えシワが消える訳です。

先ほど出てきたこの画像ですが、光が直接当たっている赤色の部分は明るくなりますが、反対側は影になる。
この影をコントロールする訳ですが、仕組みを説明すると本1冊書けてしまいます。
(そんな気力と知識はないので、そういうものだと思ってください)

その数ある影のコントロールの1つにランタンがあります。

早速やってみましょう

公園にブラックドッグ3.0、レッドレンザーと紙コップを持って撮影してきました。
公園なので完全に真っ暗ではありませんが同じ条件で撮影しています。

露出はオートなので明るさは異なります。
影の具合を見てほしいというの今回の趣旨ということでご覧ください。

撮影全体

ブラッグドック3.0のフラッシュライトモード。フラッシュライトは点光源なのがわかります。

ブラックドッグ3.0のランタンモード。光の飛距離はありませんがしっかり周りを照らしています。

レッドレンザーml4は強烈な明るさと拡散具合が優秀。地面を比べるとわかりやすいと思います。

カップだけ撮影

ブラックドッグ3.0のフラッシュライトモード。右から光があたり左に影ができるというイメージ通りの写真

ブラックドッグ3.0のランタンモード。左側にできるはずの影が和らいでいるのがわかりますか?

レッドレンザーml4。こちらも影が和らいでいます。

地面を照射

ここからちょっと難しいかも。
現場ではこの差が大きい。
フラッシュライトは陰影が付き、ランタンはフラットになっています。

ブラックドッグ3.0のフラッシュライトモードで撮影。光が当たっているところは明るいのですが、当たってないところは影が強く出ています。葉っぱの部分も陰影がついてドラマチック。

ブラックドック3.0のランタンモードで撮影。光が回っているので、影が和らぎ、画像がフラットなのがわかるでしょうか?葉っぱの影にもキレがありません。

レッドレンザーml4で撮影。ブラックドッグ3.0より影がないので更にのフラット。あたりをしっかり照らしています。

向きを変えて地面に照射

ブラックドッグ3.0のフラッシュライトモードで撮影。ドラマチックな光の当たりかたですね

ブラックドッグ3.0のランタンモードで撮影。フラッシュモードとは全然違うフラットな光の当たりかた。

レッドレンザーml4で撮影。ランタン特有のフラットな光です。

災害時には影=死角になります

災害時にはフラット光が良い

範囲は狭いですがひのともフラットな光です

ご覧いただいた通り、フラッシュライトは遠くに光は飛ぶけれど影が多い。
ランタンは光が回り込むためフラットな光になりました。

写真にとって影はドラマチックさを生むので非常に好ましいのですが災害を考えると死角になります。
死角に危険が潜んでいる訳ですから自転車のようなスピードならフラッシュライトになりますが、東京のように徒歩で移動すると考えるとランタンが良いとなる訳です。

突然の停電や暗闇の作業等にもフラットな光のランタンがオススメ

動かない〜歩くスピードならランタンの照射範囲が良いと思います。

突然の停電や暗闇の作業でもランタンが役立ちます。
フラッシュライトは点光源のためどうしても限定的な光になりますが、フラットな光が魅力のランタンならあたりを均一に照らしてくれるのでストレスが軽減されます。

見るならドラマチックな光が良いですが、利用するならフラットな光が良いということです。

キャンプ場のトイレ、デイキャンプにもランタン

フュアーハンドはかなり暗いですが、フラットな光なのでトイレに行きやすいです。

夜のキャンプ場のトイレ。
22時を過ぎると完全消灯するキャンプ場も多く本当に暗い。

そんな条件下でフラッシュライトを使うと余計に明暗差が出てしまい影=死角を強調してしまいます。
トイレ途中で転んだというのはキャンプあるあるですが、この時にフラッシュライトやスマホライトをやめてランタンに切り替えてみると、見えなかった死角が見えてくるようになります。
トイレにランタンオススメです。

Oil Lamp Trail Camping Forest - Lars_Nissen / Pixabay

おすすめと言えばデイキャンプもそうです。
撤収時は案外暗くなっていることが多いのではないでしょうか。

そんな時にはLEDランタンを点灯します。
すると全体的に明るくなるだけでなく、影を和らげ死角を消してくれるので現地忘れが減ります。
私は火起こしセットにレッドレンザーml4をセットしていて撤収時に使っています。

ある程度の暗さは人間の目が補ってくれます

ランタンは光が不足しているのではないか?
そんな疑問があると思います。

そんな心配は大丈夫。
人間の目は優秀なので足りない光量を補ってくれます。

完全に街灯がない深夜にフュアーハンドでは難しいかもしれませんが、ゴールゼロやレッドレンザーなどのLEDランタンなら十分な光量が得られます。

手に取ってない人は是非LEDランタンを手にとってみてください

私は東京在住者にはランタンを強くオススメしますが、ご自身の生活スタイルや環境で選べば良いと思います。
フラッシュライトは比較的どこでも手に入りますが、ランタンは限られた場所でしか購入できません。
最近のLEDランタンはとても優秀ですから一度手に取って触ってみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。