エコフロー リバーPROを導入し特徴を知る。結論は瞬発力○持久力×。<レビュー>



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ポータブル電源を導入しました!

モバイルバッテリーで充分と言っていましたが、蒸留水器が使えないかと思い導入しました。
恐らく使えませんが、使えないならどんなことに使えるのかも知りたい。
そして導入した結果想像通りでした。
結論は、

瞬発力○
持久力×

です。
当サイトは防災グッズを考え取り上げるサイトなので、防災という側面から紹介していきます。
ポータブルバッテリーは高価なので使う電気製品や相性の良い電気製品があることを理解した上で選んで欲しいです。

ポータブルバッテリー=携帯できるバッテリー

すっきりとしていて好きです。このサイズが片手で持ち運べる限界です。両手が塞がってでも移動させる、逃げる時は諦めるなら、もっと大きなサイズでも良いと思います。これよりも小さなサイズになるとモバイルバッテリーも対象に入れて検討した方が良いです。

ポータブルバッテリーとは携帯性のあるバッテリーのこと。
この「携帯できる=逃げられる」を考えながら選んだのがエコフロー リバーPROでした。

シンプルな表示パネル。左から使える推定時間(何分という意味)、残りの%(電池残量)、一番右の上の段が入力Wで下が出力W。USB系の出力が並んでいて、このバッテリーの主な使い方が見えてきます。

正面右はAC出力3口があります

正面左にはACやソーラーの入力があります

シガーライター

ライトが付いています。弱→強→点滅→OFF

エコフローリバーPRO3つの特徴

数あるポータブルバッテリーの中からエコフローを選んだ主な理由です。

  1. 中型サイズ:持ち運べるギリギリのサイズと重量、これ以上のサイズは持ち出せない
    ポータブル=携帯用、ポータブルバッテリー=携帯用バッテリーという意味です。
    以前アンカーショップで大中小のポータブルバッテリーを触らせてもらい、スタッフと色々話をしました。
    小型ならモバイルバッテリーでも代替えできる可能性あり、大は据置型(逃げる時は捨てる、捨てないと逃げ遅れる)、となると中がポータブルバッテリーらしいポータブルバッテリーだなと判断しました。
    停電・停ガス時には非常用バッテリーとして、我が家は逃げる時には持ち出せる可能性を持たせるサイズ(その時はモバイルバッテリーという感覚で使います)という「定格出力600Wh〜800Wh」の中サイズを選びました。
    実家の父は仕事で大型のポータブルバッテリーを購入しましたが、数ヶ月後には中サイズになっていました。
    理由を聞くと「重くて持ち運べない」とのこと。
    仕事であっても持ち運べない重さが大型のポータブルバッテリーで、アンカーショップで大を持ち上げようとして諦めた事があります。
  2. X-Boostモード:定格800W以上の電気製品が使えるかも
    これは定格出力800Wのモデルだけど、X-Boostモードを使えば1200W位までの電気製品をカバーする機能。
    近年はこのモードが使えるバッテリーがちらほら出てきました。
    今までのポータブルバッテリーは定格出力800Wなら800Wまでの電気製品しか使えなかったのですが、X-Boostモードを使えば大体の電気製品が使えることになります。
    その分、電気製品のパワーが落ちるか、使える時間が短くなるということです。
  3. 1時間で80%、1.6時間で満充電できる:うっかり充電し忘れに対応
    普段から充電量はチェックしておきたいところですが、いざという時に充電開始しても間に合うかもしれません。

リン酸鉄バッテリーではありません

リバーPROは最近ポータブルバッテリー界で勢力を入れ替えつつあるリン酸鉄バッテリーではありません。
リン酸鉄バッテリーは氷点下でも駆動し充電2000回以上という高耐久型ですが、リバーPROは三元系バッテリーです。

三元系バッテリーは氷点下だと駆動しない可能性があり、800回程度の充電回数となっています。
更に急速充電がウリなので負担もかかると思います。

毎日使う、マメに使う、雪中キャンプをするなどを想定しているならリン酸鉄バッテリータイプを検討した方が良いかもしれません。
我が家のように防災用や年に数回のキャンプで持ち出すなら三元系でも良いと思います。

2台の機械を繋いでみました!

防災的には持ち運べるかがポイントになりますので、このスペックの範囲で使うことになります。
X-Boost機能があるので使えるかは繋いでみないとわかりません。

今回は2台+1台の家電製品に繋ぎ動くか検証します!

蒸留水器:750W→1時間後にバッテリー0!

浄水器ではなく、蒸留水器というのがあります。
その名の通り蒸留水を作る機械です。
泥水などなんでも良いのですが、綺麗な水が取り出せます。
東南アジアでは使われているようですね。

蒸留水器は750Wで4〜5時間お湯を少し続けるのですが、こういう使い方が一番厳しいんだと感じました。

蒸留水器は750Wで4〜5時間で4リットルの水を取り出すのですが、どこまで対応できるか見てみたいと思います。
これが購入した動機なのですが、結論は難しい。
多少ですが対策方法があるので、ほんのちょっと改善できるという感じですね。

566W出力で1時間後に電池切れになるよとアナウンスがあり、1時間ピッタリで電池切れになりました。かなり正確ですね。

エスプレッソマシン:1450W→問題なく動きました!

デロンギEC9355J-Mを動かしてみました。
結論から言えば問題なく使えました。
瞬時に出力が必要としているものは得意なようです。

1450Wのエスプレッソマシンは動かないだろう、と思って繋いでみたら問題なく動いたのでビックリしました!1200Wじゃないの?

問題なく抽出しています。凄い!

結論!瞬発力○持久力×

ケトルで湯沸かし、IHヒーターで手早く炒めるは得意。
数時間ある程度のWで湯沸かしする、煮込むは難しい。
わかっていたこととは言え現実を突きつけられた気がしました。

他のモデルは瞬発力は出ないけど、持久力があるなんてモデルもあると思います。

ポータブルバッテリー導入「ダメと言ってばかりではダメ」

「エレキは信用できない」※エレキ=電気

便利が故にトラブルが起こると落差が激しい電気。エレキは信用できないとは過信は禁物ということ。

常に言ってる言葉です。
これを最初に聞いた人は「あんたはそんなに電気製品使ってるのに何言ってるの?」と思うそうです。
会った瞬間に電気製品にどっぷりとわかるそうです。
それ位電気製品にまみれて生活しているのですが、電気を使うのは、

  1. 便利という恩恵を受けたいから
  2. 物事を早く進めたいから

という2点にあります。
要は平時の時短や便利化に最適だから。
みなさんも恐らく無意識に、便利だから、時短できるからと使ってると思います。

平時は便利でも有事になると厳しい電気

ただ、これは平時の話。

有事・・・ここでは災害を含めトラブルが起きた時は電気は非常に面倒なんですよね。
自分で直す、修理に出す、お金がかかるという3重苦っぷり。
あれだけ便利で時短できているからこその楽さにどっぷりだからこその落差です。

今ではなくなりましたが、100枚の画像処理をしてセーブする前にブレーカーが落ちた、なんて経験を何千回繰り返してきたことか。。。
自分が悪いのに裏切られたと感じたことか。。。

というつまらない話はやめておきましょう。
時間は戻りませんので。

電気はパワーが容易に得られるから故に平時にはとても便利なのですが、有事になると難しくなるということです。
平時から有事に応用するのは難しいので、有事から平時に応用するという発想に切り替えるか、並行で考えていくかという選択になるのでしょう。

私の場合は仕事は平時優先、プライベートは有事を意識するという選び方をしています。

日常で使ってこそ!ポータブルバッテリーに切り替えるために考えられること

災害用に購入したと言っても日常使いするのが当サイト流。
色々考えていきましょう。

現実的:充電専用機やモバイルバッテリーの親バッテリーとして使う

我が家で使ってるモバイルバッテリーはスマホ4台分充電できます(妻と私のスマホ2回分という計算)。
バッテリーが尽きた時にそのモバイルバッテリーの回復に使います。
PCやLEDランタンの充電に使います。
これで1週間は使えると思います。

アンカーエッセンシャル20000

災害時は情報だけ電気を使い、それ以外は自力。
そんな思いが詰まった素晴らしいバッテリー。
日常〜キャンプまで使いましたが1度も尽きたことがありません。

ゴールゼロライトハウスマイクロフラッシュ

7時間点灯は素晴らしい。
素晴らしいランタン。

レッドレンザーml4

赤色灯が便利。
あると良いランタン。

コンパクトライフ:ポータブルバッテリーに家電を合わせる

来る災害に向けて災害用システムで日常を生きていくというのもありですね。
最近山小屋生活に憧れている、キャンピングカーや車中泊を目指している人が多いと聞きます。
この際コンパクトライフを目指してみるのもありかもしれません。
今、お使いのが壊れたらこういうのに変えていくという選択

トフィー(Toffy)マイコン炊飯器 K-RC2-PA

250Wの炊飯器。
1.5号炊きなので1〜2人家族なら数食イケます!

トフィー(Toffy)温度計付き電気ケトル K-KT3

100Wのケトル。
キャンプでも使えそう。

アイリスオーヤマ 電気毛布EBK-1208-ZR

電気ブランケットは比較的ワット数が低いので積極的に使いたい。
55Wなので13時間使えます。
電気ストーブなど高出力&長時間は耐えられないので、毛布で過ごせるなら良い選択です。

アイリスオーヤマ 電気毛布 敷き190×130cm EHB-1913-T

底冷えが耐えられないなら敷布団もあります。
60Wなので12時間使えます。
タイマーセットしておけば2〜3日は凌げるかもしれません。

一撃必殺:使える家電を把握して厳選しておく

災害時に使いたい家電を一通り試し、本当に使いたいものだけ使うという方法です。
1200Wまでとなっていますが1400W級も繋げました。
800Wという定格出力ながら1200Wを繋げるリバーPROならではの使い方です。
家電も買い替えなくて良いので、これも現実的な使い方ですよね。
ただ、使用時間は短くなるのでご注意ください。

ラッセルホブス 電気ケトル1.2L 7412JP

1250Wのハイパワーケトル。
1.2リットルを5分で沸かします。

デロンギEC9355J-M

1450Wのエスプレッソマシン。
災害時には使いませんが、これが動いたのには驚きました。

エコフロー リバーPROは短時間なら高出力に耐えられるので使う時間を把握しておきましょう!

エコフロー リバーPROは中型ポータブルバッテリーながら高出力に耐えられるモデルでした。
ただ、元々の容量が750WAhですから750Wの電気製品を1時間使えるというモデルです。
蒸留水機がピッタリ1時間でした。
長時間使うなら電気毛布などの低ワットに限ります。

ポータブルバッテリーは平時から積極利用して使い勝手を体に染み込ませないといけません。
買ったから安心というのが一番の不安要素になります。

特にエコフロー リバーPROは高出力モデルも動かせる可能性があるので、防災グッズの選び方も違ってきます。
高出力×短時間を活かし、現在お使いの電気製品がそのまま使えるなら資源を他の部分に回せます。

いつ使うかわからなけど、確実に迫る災害。
使えるものは積極的に使う、防災グッズに包まれながら、なんの不都合もなく楽しい日常生活を送る。
そんな生活が理想だと考えています。

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ABOUTこの記事をかいた人

「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。