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今回は防災についての考え方というか思考することについて考えてみたいと思います
なんだか偉そうな副題ですが気にせず進めましょう。
個人の戯言ということでサラッとお付き合いください。
最初に結論というかこのログの定義づけ
してしまいましょう。
商売に例えるとわかりやすいかも(ビジネスと言わず商売と言いたい)。
- Ver.1.0:手売りから店舗へ(防災について考えなかった)
フリマで売っていたが、思い切って店をオープンした。
店なら商品になってるかがポイントになると思います。 - Ver.2.0:販路を拡大(「備えなさい」と販路を拡大していく)
複数店舗で販売、通販もはじめる。
1つの商品を色々なカテゴリーで販売するイメージ。 - Ver.3.0:伝えたいコトをあらゆる方法でフォーカスしていく(「これも防災グッズに使えるよ」と防災思考を取り入れる)
1つの商品を売るためにSNSや映像など伝え方を変えて駆使する。
アニメのマルチメディア戦略?もそんな感じ。
ここでポイントとなるのが2.0と3.0の違いです。
SNSを使えば3.0か?というとそうではないのです。
通販サイトがSNSになっただけということもあるからです。
これらを画像にしたのがトップ画像です。
- これを揃えれば安心防災なら2.0。
- そうか、これも防災に使える!だったら3.0
という感じですかね。
これは防災に使えるのか?と考える意識が3.0的思考とこの記事では仮定したいと思います!
キャンプグッズを流用する利点は、練度と知恵
防災サイトなのにキャンプグッズを多く紹介しているのはキャンプが好きでキャンプグッズが身近にあるからです。
たまたまキャンプグッズが防災グッズに流用出来たというだけの事です。
難しいのはキャンパーだから災害OKと考えしまいがちなところです。
極論を言うと防災グッズでキャンプはできるが、キャンプグッズがあるからと言って災害に耐えられるかはわからないと感じています。
この辺は過去のログでも書いているのでご覧ください。
災害対応で大切なのは練度
災害で慌てている時に、備えただけの防災グッズが使えるのだろうか。
極論を言ってしまえば練習をしない防災グッズは買ってないのと同じということです(あくまでも極論です)。
防災グッズは練習込みで防災グッズです。
そういう意味で練度が高いキャンプグッズを防災グッズとして活用したいと考えました。
防災流用できるキャンプグッズは、
- 寝てても使えるもの
とっさに使えるものが良いと仮説 - 小学生も説明なしで使えるレベルのもの
ワンタッチ操作
組み立て不要 - 狭い場所でも使えるもの
50cm隣には人がいる世界 - 強風に耐えられるもの(東京限定?)
特に火器。
災害で火器を使うことは殆どありませんが、ソロストーブやフュアーハンドを選んだのは強風に耐えられるから。
子供でもソロストーブに着火することはできますし、フュアーハンドに着火することは可能です。
もし、ファッションが身近だったらファッションで考えましたし、スポーツが好きならスポーツで考えました。
防災3.0では身近な要素を取り入れた防災、好きなモノコトをベースに広げていく防災になっていくと仮説します。
防災を広める人は
阪神淡路大震災や東関東大震災などを経験した人が殆どのはず。
生まれた時から防災せねばと思った人はいないですし、実際経験するまでやらなかった人が殆どではないでしょうか。
- 恐ろしい体験をしたから防災活動をはじめた
- もっと多くの人に知って欲しいと思うから広めようとした
- 使って欲しいから商品化した
という事です。
元々みなさんと同じで、ちょっと早く経験し、それが強烈に感じという事です。
私もその一人です。
3.11を東京で体験しましたが、子供が産まれて来なかったら、妻の一言がなかったら防災に取り組まなかったかもしれません。
防災についてはモヤモヤとはしていましたが、仕事に追われたままだったかもしれません。
妻に言われた時に子供の顔が浮かんだから取り組み始めたのが正直なところです。
正直、自分の命よりも家族が生き延びて欲しいと思いがモチベーションになっています。
だから残すグッズには小学生でも説明不要で練度が高いグッズという基準を設けているわけです。
最下位である防災に取り組むために必要な3つの資源
防災を広めるとなると、ちょっと難しい。
好きなことじゃないと動かない現代人。
好きなことをベースに防災に応用できるのかと考えることが、最下位と仮説した防災に取り組めるようになる可能性を高めるきっかけになると仮説しました。
防災に取り組むための資源は3つ「時間」「お金」「思考」だと考えていて、
- 時間→好きなことなのでクリア!
- お金→好きなことなのでクリア!
- 思考→意識次第!
あとは災害が起こったことを想定し、その時どう動くのかを妄想し、手持ちの好きなものをどう流用できるか。
流用できなければ何を加えれば最小限で流用できるかを考えていけば良いと思うのです。
網羅的と仮説的な考え方
ここである本を思い出しましたのでちょっと別の視点から。
仮説思考という本をご存知でしょうか?
良いか悪いかというのは置いといて、防災計画にも役立つのではないかと思いました。
仮説思考と言うのは、
- 解決に必要な仮説を立てて←多いほど良い!
- 優先順位を決めて←これ重要!
- 効果が高いと思われる方法から試していき
- 検証して判定し
- OKならそのまま進め、NGなら次に効果があるであろう方法を試し、
- 3〜5を繰り返す
という思考法。
網羅思考というのは、
- 全部やってみるorとりあえず片っ端からやってみる
- 判断する
という思考法。
どちらが正しいはありません。
適した考え方があるよという話です。
網羅思考と仮説思考では100ある解決案をどう試す?
網羅思考は一見シンプルなのですが、
網羅思考は全部やってみないと結論が出ないというのがネックになります。
全部やるというのは時間もお金も気力もかかる訳です。
全部知らなきゃ意見は言えないという日本的&職人的な考えなのですが、なかなか覚悟がいるんですよね。
防災のように人生の優先順位が低いことに取り組むのは難しいですよね。
趣味だったら最高ですね。
もし100個の解決案が出たorとりあえずやってみたで、3年かかって使えないと結論が出てしまった。
3年の時間とお金を返せ!という気分になるのではないでしょうか。
仮説思考は、一見面倒なように感じますが、
仮説思考は大体の方向性を最低の時間とお金で見出すという考え。
欧米では多い考え方だと思います。
- 解決案が100個出た!
- 効果があるものから順位を付けて
- 効果1位であろう解決案をやってみる
- やってみた結果、OKだったら完了!or更にその方向で進める、NGだったら2位に着手する
- を100位まで繰り返す
という感じになります。
恐らく100位までには結論が出ると思うので、大まかな方向が決まると思うのです。
網羅思考の100位までやらなきゃわからないと言うよりも、仮説思考の100位までをクリアするまでには方向性が出る方が時間もお金も効率良いじゃないですか。
そもそも30位までやってみて何も効果がないと判断したら、何か根本からおかしいと思うじゃないですか。
残りの70をやるよりもやめた方が良いとなる訳です。
優先順位の低い防災に取り組むには仮説思考の方が向いていると言うことです。
防災EDCは出先で災害に遭った時に必要だと思う、「体温維持」「光」「補修&マーキング」の3つの要素を盛り込んでいます。
仮説思考の良いところは全部やらなくてもいいし、お金と時間を最小限にできます。
災害も、より効果的なところに手を打てば、より多くの改善が見られると思うのです。
災害は予定通りに起こりませんから、より多くの手段と優先順位が出て来れば全部やってみてダメだった!ということもありません。
備えなければダメだ!というのは1つの正解ですが、あなたの好きなものが防災グッズに活用できます!の方が楽しく時間とお金使えるじゃないですか。
人は脅しに屈しない生き物なんだだそうです。
ハッピーライフに取り入れた方が受け入れやすい。
なので、防災と日常をごちゃ混ぜにすることにしました。
防災グッズで生活をするという選択です。
これが案外苦にならないし楽になりました。
何よりも練度が上がるのは良いことだと思うのです。
経験者が語るのは説得力はありますが、防災が優先順位最下位などだと仮説したら?
経験者が防災を語ることは何よりも大切なことです。
が、同時に防災は人生の優先順位において最下位なのだと仮説しています。
東京の防災を考えようと思ったのは、
- 実際に住んでいるからがきっかけですが、日本の人口の1/4が集中するエリアで、
- 人の命に優劣はありませんが、国は「1人でも死なせない!1人でも多くの人を救う!」と優先順位を決めている
- 防災の基本は「極力、他人に迷惑をかけない」「自分にかける労力を誰かに使って欲しい」思った
ので、そんな思いをベースに防災グッズを考えはじめました。
東京は、
- ほとんど外出してるから家で災害に遭うとは限らない
原則寝に帰ってる - 公共機関で移動するから用意した防災グッズは自宅にあって使えない
毎日出社にテントとクッカー持って電車に乗るなんて出来ないでしょう? - 家とビルが密集しているため、地震などで自宅や自社が大丈夫でも隣や上下階が何かあるかもしれない。
つまり二次災害の嵐。 - ビルが多くビル風という名の突風が凄い
- 原則オール電化みたいな世界なので、雪よりも停電が怖い気がする
- エアコンが膨大に設置されているので、室外機の影響で夏は数値想像以上に暑く冬は数値以上に寒い
- 娯楽の街なので、消費に目が行きがち
つまり投資である防災から遠ざかる
当サイトスタート時から災害ステージを仮定しました
- ステージ0:外出先で災害に遭った
その場で何とか凌ぎ、自宅に徒歩で帰るグッズ。
防災EDCの活用 - ステージ1:自宅で災害対応
家屋倒壊はしていないが、停電、停ガス、断水中。
まだ暖かいものを食べたいと思える。
コードレスな火器、ランタンなど - ステージ2:避難
家屋倒壊。
避難所に移動し、避難所生活
床ずれを防ぐキャンプマットやコット、暖房はないからシュラフなど。 - ステージ3:避難所に入れない、入りたくない状況
公園などで野宿生活
人はライフスタイルを原則を変えない
- 出かけるのを妨げず
- 極力他人に迷惑をかけず
- 最終的には自宅に戻りたいと思うだろう
と仮説して、
- どこで災害に遭っても
- その場で何とかし
- 自宅に戻って防災グッズを使える
グッズがないかと、マックスペディションというポーチで防災EDCを組みました。
自宅に戻って次にヤバいのは停電だと思ったので、
- 電気を使わない災害対応
- コードレス災害グッズ
- 自力エネルギー
- 冬の寒さに耐えられる液体燃料
と考えました。
ここまで多くをカバーできるのではないかと仮説しています。
防災はフォーカス!投資と意識で激変します!
と仮説した実験をしているのが当サイトというサイト説明みたいになってしまいましたが、長すぎると疲れてしまうのでまた懲りずに続きを書こうと思います。
人は投資より消費、もっと言えば浪費したい生き物です。
欲を断ち切るのは不可能なんじゃないかと思います。
特に欲望の街、東京では。
災害のどういう場面で使えるのか、なんて考えてお金を使うようになったら投資(=防災)。
揃えれば安心と言われて防災セットを買ったらそれは消費。
最近、災害に使えるとアルコールストーブ入手したら、沼にハマり買い漁ったのは消費となるのか。
災害時に使えるであろうアルコールストーブが見つかったから投資(=防災)となるのか。
今はオススメと反省を込めて、正直にここに書いたことを投資だったとします。
強引?
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