故郷のスウェーデンでは「メスティン=フードコンテナ」だったという話



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トランギアの故郷、スウェーデンでは恐らく炊飯しません

語源を探るのが好きで、このサイトでも地名などのネタを書いたりしています。
是非、災害に付いても役立つかもしれませんのでついでにご覧ください。

昔の土地の名前には意味がありました

という事で本題。

知っていたと言えば知っていたし、忘れていたと言えば忘れた。
でもこうして書いているということは無知だったということ。
恥ずかしながらまとめていこうと思います。

2021年の冬。
キャンプを数十年ぶりに再開した頃にメスティンが流行っていると聞いて買ってみました。
使い勝手が良く、結構お世話になっています。

その頃からメスティンの自動炊飯やレシピを探しているうちにモヤモヤし始めた2022年を過ごし、2023年に入ってストームクッカーを入手してモヤモヤが頂点に。
それは、メスティンとストームクッカーのラインナップにありました。

メスティンって何者?問題

①トランギアから想像する謎

トランギアはスウェーデンの会社。スウェーデンで飯食うかよ!という謎。

  • メスティン=トランギア
  • トランギア=スウェーデン
  • スウェーデン=炊飯するのだろうか?

つまりメスティンって何者?

②メスティンの謎

メスティンが加熱調理器なら何故加熱器は専用がなくエスビット(ドイツのメーカー)?しかも固形燃料?トランギアはアルコールストーブでしょう?

  • 炊飯するとして何故メスティン用の加熱調理装置がないのか?(自動炊飯で使っているのはエスビット系のポケットストーブ)
  • 何故四角?=基本的にアルコールバーナーやガスなどは円形。加熱調理を考えるなら円形だし、ストームクッカーも円形。クッカーは円形なのにメスティンだけ角型?

つまりメスティンって何者?

ストームクッカー×メスティンの謎

メスティンが加熱調理器ならストームクッカーに合わせてくるはず

  • ストームクッカー=フラグシップモデルであり、トランギアが初期に出した完璧クッカーセット
  • 完璧クッカーセット=ストームクッカーをベースに展開するはずだし、ケトルなどメスティン意外が全てスタッキングできるのにメスティンだけスタッキングできないのは何故?
  • ストームクッカーLにメスティン小しか入らない=合理的なトランギアならラージメスティンが入るストームクッカーがあってもいいし、Sに入るメスティンがあっても良いのではないか?

つまりメスティンって何者?

トランギアはストームクッカーをベースに発展きていた会社なので、ストームクッカーで展開したいはず

メスティンとストームクッカーに互換性がないように思える

スウェーデンでは1930年代の就業についての法律が作られ、余暇をキャンプすることで過ごす人が増えたそうです。
それによりキッチンツールを作っていたトランギアはキャンプグッズを作り始めました。

それがストームクッカーの誕生と言われています。
山が多い=風が強いスウェーデンならではの発想なのでしょう。

合理的に考えるトランギアのこと。
絶対加熱調理はストームクッカーを中心に展開したいはず。
ならばメスティンが加熱調理器ならばストームクッカーに入る様にしたいはず。

ストームクッカー“L”に“ノーマル”メスティンだけ入ったのは偶然で言ってみれば想定外だったのではないか?なんて思うのです。
想定内ならストームクッカーSに入るメスティンがあっても良いじゃないですか。

メスティン=ランチボックス&フードボックスだった

弁当箱“の様なクッカー”ではなくて弁当箱だった!なのでトランギアはこれを作るのではなくて、これを運搬する箱を想定していた!

その答えはトランギアのサイトであっさり見つかりました。

メスティンはランチボックス&フードボックスでした。
日本だと弁当箱だったということですね。

メスティン=弁当箱のようなクッカーと紹介されていましたが、ようなじゃなくて弁当箱だった!

そもそもメスティン(messtin)=「mess;軍隊での食事」+」「tin;ブリキ製の容器」じゃないですか!

フードコンテナ=つまり加熱調理を考えていなかった!
それをアルミだからクッカーとして使えるという事で普及したという事ですね。

  • 加熱調理=ストームクッカー
  • お弁当の運搬=メスティン

ってことでした。

嗚呼、最初に見ておけって話ですよ。

昔日本にもあった弁当箱→これを加熱していたら?

スウェーデンはこんな感じ?

これを知った時に、嗚呼日本らしいと思いました。

すっかりアルミ弁当箱を見かけなくなりました

昔、弁当といえば日の丸弁当がメジャー(?)でした。
ご飯の真ん中に梅干し1つ。
日本経済の状況が見え隠れしますね。

その弁当箱はアルミでした。
メスティンそっくりなんですよね。

あの弁当が絶滅する前に誰かがやってたら?
キャンプ人気が出ていたら?
SNSがあったら?
世界を代表する会社になってた?

なんとなく勿体無い。
なんとなく日本的だなと思いました。

弁当箱大攻略!って弁当箱の特集を組むのが現代的

メスティンの使い方!=弁当箱を弁当箱として使い倒す!!

って言ってる様なものですから。

悲しいけど、これ現代なのよね。

活かすも殺すもアイデア次第〜運用方法次第の時代

日本は良いもの作って終わり。
ハード的なんですよね。

時代はソフト=運用の時代。
メスティンの様に運用方法を訴える時代なんですよね。

恐らく想定外の使い方で人気になったメスティンですが、これだけの規模になるわけです。
そういうアイデアに適応したトランギア設計が凄いということもありますが。
広げる使い方は素晴らしい。

トランギアでは不合格のメスティンを部品箱に使ってるらしいですよ。
なるほど!
そんな使い方もあるのですね!

それにしてもあのハンドルはなに?
弁当箱なら必要ないでしょう?
モヤモヤは続く。。。

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「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。