3.11に向けて〜何故「防災EDC」と呼んでいるのか?防災よりも大切なEDCの話〜



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何故、「防災ポーチ」と呼ばず「防災EDC」と呼ぶのか?防災よりも大切なEDC

大切なのはモノではなくコトという話です

最近、防災ポーチや防災バッグなど、コンパクトな防災グッズを見かけるようになりました。
非常に感慨深いものがあります。

そんな中で何故私が「防災EDC」と呼ぶのか?
というお話を3.11に向けて書こうと思います。

ポーチやバッグではダメなのか?
1つの意見ですから、意見はありません。
それこそ防災EDCもただの意見です。
ただ、このタイミングで防災EDCについて経緯をまとめたいと思いました。

何を大切にしているか?というのは防災EDCを語るより大切なこと。
こんな防災の考えもあるよということで振り返ってみようと思います。

①確率と②意欲〜毎日携帯するためにはどうしたら良いか?

①網羅装備よりも起こる場所〜確率を優先

世界で2番目に人がある都市、渋谷。世界で2番目の交差点で防災グッズを持っている人はいるのでしょうか?

私が防災で最も重視しているのは確率です。
どこで、一番災害に遭うのか?に着目しました。

東京という街はオフィス街であり商業地域です。
在宅ワークも多いと思いますが、その人もカフェなどを利用していたりします。
つまり災害に遭遇する確率が高いのは外出先であるという前提がこのサイトの設定になります。

具体的には、

  • 自宅に防災セットがあるなしに関わらず災害時は出かけているのではないか?
  • 確率的に外出先で丸腰の状況で災害に遭うだろう
  • 外出中に災害に遭ったら自宅に帰りたいと思うだろう

としたならば「いつでも使える=毎日携帯できる防災セットが必要だよね」と考えたわけです。

そして初期動作こそが重要とも思うので、酷くなる前に抑えておけば酷くなる確率も下がると思われます。

自宅に辿り着ければOKとする。
そう考えると、

  • 街灯が消えた暗闇を歩く:フラッシュライトで照らす、ランタンで野宿時の明かりにする(防犯)→ゴールゼロライトハウスマイクロフラッシュ
  • 歩けないので野宿する:レスキューシートで暖をとる→SOLエマージェンシーブランケット
  • 補修とマーキング:ガムテープで穴を塞ぎ、メモを貼ったりする→アウトドアテープ(+濡れてもかけるマジック)

があれば良いと現状ではそう判断しました。

それは毎日携帯できるか?EDCの持つ重要性とメッセージとしての解釈

あくまでも「考え」が反映された結果に過ぎません。考えがなければ合っているかは分かりません。

マックスペディションというポーチを使っていますが、それは形でありただの結果でしかありません。

アメリカで流行ったEDCは大好きなギアを並べて1枚の写真に撮りSNSで紹介し合う「ムーブメント」です。

EDC=EveryDay Carry

毎日携帯してこそ役立つ・・・そんな思いでEDCという言葉をつけました。
毎日持ち歩けるのならポーチじゃなくても良いし、言ってみれば軽量コンパクトじゃなくて良いのです。

最高の防災グッズは靴だと思っていますが、それをフォロー出来れば大体良いと思うのです。

②所有する喜びも大切〜持ち歩くには理由が必要

EDCがもたらしてくれるのは、大好きなものを持ち歩く喜びを表現していることにあります。

EDCはアメリカで起こった大好きなギアを持ち歩くというムーブメントです。
大好きだから持ち歩く

大好きなメイク道具なら毎日持ち歩くでしょう?大切なのはこんな思いを防災に応用する感覚なのです。

メイクは持ち歩くでしょう?
防災グッズも同じ感覚ですか?という事です。

EDCは義務ではなく喜んで持ち歩くというところがミソです。
人間は義務では動かない習性があります。
使わないものを毎日持ち歩くのは強い意志が必要です。
そんな意思を継続させられるのがEDCという考え方であってポーチではないということです。

確率と優先順位を取り入れると「逃げる」にぶつかる

防災に関わると網羅的に取り組みたくなります

それは正しい。
あらゆる災害に向けて備えていくことは大切ですから。

ただ、網羅的にあれもこれも大切となると大きく重く巨大になります。
何しろ優先順位や確率という視点で眺めると薄まって見えてきます。

外出中で災害に遭ったら?
断水・停電・停ガスならなんとかなるかなりますが倒壊したら?

たった1つ救えるとしたら?

最初と最後はその場から逃げる(避難する)ことになるであろう。
逃げる為に必要なものは?と考えると、身軽で軽量が良いと思ってしまいます。

例えば我が家の防災に対する考え方は、

  • 家族が助かること
    救援を持ってて死ぬのは嫌だ!
  • 救助隊の救援を必要としないこと
    自分が元気なら救う力を他の人に使得るから。

の2点。
言ってしまえば極力迷惑をかけない、です。

何故なら自分が死にそうになったら救助に動かれてしまうし、死んでも救助に動かれてしまいます。
自分さえ元気なら救助は動かないし、自分が誰かを助けられる可能性があるということです。

3.11は「どこで」災害に遭ったのか?

電車の中で災害に遭うこともありうる。だからと言ってフル装備の防災セットを持ち込むことはしないでしょう

3月11日。

外出中に東関東大震災に遭いました。
その時思いました、「何故、災害が家で起こると思いこんでいたのか?」と。
多くの人が何時間もエレベーターに閉じ込められ、何時間も歩いて帰ったのではないのか。

災害は自宅で起こるとは限らない。
いつ起こるかわからないからと言って毎日フル装備で電車に乗る、なんてことをしたことがありません。
それをやりなさいとも言えません。

ならば、起こっても最低限のことができる装備が必要だ。
だから、EDCという概念が必要だ。
それが防災だったら助かる可能性が上がるじゃないか。

大切なのはポーチなのではなく、持ち歩きたくなるほど大好きなものか?という感覚だと思うのです。義務を謳っていては防災は広まらないのではないでしょうか?

ポーチであることは間違いではありません。
ただ、毎日持ち歩くという私にとって一番大切なメッセージがすっぽ抜けている。
恐らくポーチを購入した人は自宅に保管するでしょう。

人は説明書なんて読みません。
防災ポーチを買ったという事実が残り記憶から消えていく。

EDCにこだわるのは「毎日大好きなものを持ち歩く」というムーブメントを防災に絡めて紹介しているのです。

EDCは選択するという概念、防災EDCはムーブメントなのです。

EDCは概念です

EDCは持ち歩くためギアを吟味します。
ホイッスルが良い、ヘッドライトが良いと思う人もいるでしょう。
可愛いのやカッコ良いのありますよ。

是非、大切だと思う要素を3つだけ決めてギアを集めてみる。
可能ならせーので友人と見せっこしてみる。
理由を聞いてみる。
その理由がなるほど!と思えば変えてみる。

それぞれのEDCが出来れば良いと思うのです。

オーガナイザーも色々

元々はメイク道具を入れるオーガナイザー。
色々あるので、是非お気に入りを見つけてください。

こんなログが書けるということは平和だったということ。
そして人口の1/4が住んでいると言われる東京の人に届くことを願っています。
また来年も書けることを願っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。