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自衛隊も使ってるNOVA
ついにやってきましたオプティマス ノヴァ(OPTIMUS NOVA)。
オプティマスはキャンパーでは知られたスウェーデンの重要ブランド。
当サイトでスベア123rを紹介していますが、現代目線で見ると古典でマニアックなキャンプグッズを出しています。
昔はペトロマックスHK500と同モデルも出していましたが、時代の流れか、ガソリンや灯油など液体燃料モデルは年々厳しくなっており、オプティマスのような丈夫で長持ちするブランドは衰退しつつあります。
ですが、防災が謳われてきている現在ではその特殊性が優位に感じることがあります。
更にはオプティマスはいまだに部品供給されているので治せてしまう。
そのオプティマスには自衛隊でも使われているモデルがあります。
今回紹介するNOVAです。
NOVAのポイントは使える燃料が豊富+αにあります。
石油系の燃料ならなんでも良い

ガソリンスタンドの燃料なら全部OK。好きな燃料を入れても良いし、残ってる燃料を入れれば燃焼します。
このNOVAの特徴は孤高のマルチフューエルストーブということにあります。
マルチフューエルなのでホワイトガソリン、レギュラーガソリン、灯油は基本ですが、ディーゼル、ジェット燃料他、石油系の燃料ならなんでも使えます。

NOVAなら燃料を混ぜても燃焼します
ガソリンスタンドの燃料は全てOK。
更には車のガソリンタンクから燃料を抜き取り使うこともできます。
軍用車両のタンクもということです。
ジェット燃料も使えるということは飛行機の燃料タンクの燃料も使えるということです。

車タンクの燃料も使えます
パーツ交換なく燃料を変えられ、更に混ぜても使える

コールマンエクスポーネントストーブも複数の燃料が使えますが、五徳を通る燃料パイプ(シェネレーター)を交換しなければ使えません。NOVAはパーツ交換なく使えるのは実は驚異的。
実は孤高というのはここからの話。
マルチフューエルモデルは私は所有するコールマンマルチフューエルエクスポーネントストーブなど、意外とあるのですが、NOVAの凄いところはそのままの状態で燃料だけ変えることができるという点。
マルチフューエルストーブはジェネレーターという燃料を気化させるパーツや燃料が噴き出す部分のニップルを交換して使います。
ガソリンから灯油に切り替えたい時にはガソリンを一旦抜き、灯油仕様にパーツを入れ替えて、灯油を入れて再び燃焼となるのですが、NOVAはパーツ交換せずそのまま他の燃料を入れてOK。
現行品ではNOVAだけかもしれません。
更に複数の燃料を混ぜてもOK。
ガソリンを無くなりそうだから、灯油を継ぎ足したなんて一般常識としては恐ろしいことができます。
灯油がなくなったからジェット燃料を入れてもOKなんて信じられません。
開封

いわゆる分離型というボトルと本体が切り離されたモデルです。ボトルは別売り。

本体と説明書、アルミ風防などが入っています

巾着かと思いきや横にチャックが

チャックを開くとこんな感じに広がります。

中には本体、ボトルのポンプ部分、マルチ工具などが入っています。
組み立て

脚を開きます

3つあります

ハンドルを開きます

伸ばしたら本体の準備は終わり

チャイルドロック式のボトルなので押しながら回すとキャップが外せます。燃料を入れます。

ポンプを差し込みしっかり締めます。締めが甘いとポンピングした時に漏れることがあります。

バルブがOFFであることを確認します。

ポンピングします。燃料の量によりますが20〜60回位が目安です。

本体のバルブがOFFになっていることを確認します。

本体から伸びている燃料ホースをボトルに差し込みます。

押しながら回すと入ります
プレヒート〜着火〜元気な燃焼音
今回は灯油を入れているのでプレヒートが必要になります。
灯油は40度以上で以上で気化するために本体を温める必要があります。
これをプレヒートと言います。
ホワイトガソリンはプレヒート不要です。

ボトルキャップがONになる向きに置き、バブルをON側に回します。燃料が本体に流れ込みます。

本体のバルブを開けるとバーナー部の底のニップルから燃料が噴き出します。

ニップルから吹き出しているのがわかるでしょうか?吹き出した燃料は下の綿?にしみ込みます。2〜3数秒しみ込ませたら本体のバルブを一旦戻します。

着火!プレヒートスタート!

炎上しておりますが仕様です。20秒〜1分すると落ち着きます。

温まったら本体のバルブを開けると本燃焼に入ります。タンクが切り離されているので重心が低いです。
音はなかなかうるさいのですが、どちらにしようかと悩んだMSRドラゴンフライに比べたら相当大人しいらしいです。
スベア123rより煩いというコメントも見ましたが、音の感じはスベア123rの方が大きいと感じました。
スベア123rはエンジン系の直線的な音がしますが、NOVAは音圧的で間接音という違いがあります。
NOVAの方が静かに感じますが、スベア123rのスベアサウンドも大好きで捨て難い魅力があります。
消火は本体バルブを閉めるだけでOK。
着火する時は冷えていれば(本体温度が40度以下)再度プレヒートして着火します。
片付け時の処理
分離式の宿命が燃料ホースに燃料が残ること。
NOVAはこの対策が取られていて、着火したままボトルをひっくり返すだけ。
この時本体とボトルのバルブは開いたままにしておきます。
こうすることでボトルの圧が抜け、燃料ホース内の燃料を燃やし尽くします。
本体の炎が鎮火したらバルブを閉めてホースを外し片付けます。

使い終わり片付けるタイミングになったらボトルをひっくり返しOFFが上になるようにします。こうすることで燃料ホースの中に残っている燃料を燃やします。燃え切ったら本体とボトルのバルブをOFFにして片付けます。
徹底した実用品と言われますが
実用的と言われるNOVAですが、現代から見ればちゃんとネタ枠にも入っています。
現行品でこんなに面白いストーブはなかなかありません。
自衛隊も使ってるって話だけでも充分面白いですから。
石油系の燃料ならなんでも使えるということで、必要な状況なら最後まで燃焼し続けるストーブ。
個人というよりは自治体で持ちたいストーブなのではないでしょうか?
ボトルは別売りです
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