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前提は動機〜評価になる
「備えなさい!」に対して「なんで?」というパワーワード
なんで?は正しいはずの防災を無効化にしてしまうパワーワードだなあと思います。
正しいはず!備えるのは当たり前のはずの防災なのに言葉が詰まってしまうなんて防災者もいると思うのです。
その位「なんで?」という言葉にはとても破壊力がある言葉です。
なんで?という言葉の裏には前提があるかないかを丸裸にされていると感じるのです。
前提=価値
- 動機:何故防災活動を始めようと思ったのか?
- 評価:その結果何を達成するのか?
つまり、「前提=価値」だと思うのです。
防災活動には価値のある防災と価値のない防災があるということになります。
自分で書いてて恐いですが、恥を覚悟で書いていきます。
「ハンバーグ好き?」では相手の気持ちは聞き出せない
「正しい回答を得るためには正しい質問が必要」だと言われます。
例えば「ハンバーグは好きですか?」と質問してみると、相手は「好き」か「嫌い」と答えます。
言い方を変えると好き嫌いかしか答えない可能性が高いのです。
この質問は自分の意見を正当化させる質問でもあるのです。
共感というよりも誘導尋問みたいなイメージです。
こんな時は1つ階層を上げて「お肉料理なら何が好きですか?」と質問します。
すると相手は「焼肉!」と答えたとします。
すかさず「何故?」と聞きます。
すると相手は「ソースが好きだから!」と答えたとします。
「肉料理ってソースが大切だよねえ、どんなソースが好き?」
「デミグラスソースとオニオンソース、さっぱりおろしポン酢も好き!」
とこんなやりとりが発生します。
という感じ。
後者の質問は相手の欲求を聞き出したいという意図を感じます。
結果、「人はソースの味を優先するのではないか説」が出てきました。
普段の会話ならハンバーグ好き?でいいのですが、
ハンバーグ屋をやりたい人の質問ではないということなのです。
- 自分=牛肉や部位にこだわり塩胡椒だけで味付けをしたお肉を堪能できるハンバーグを出したい
- 市場の欲求=美味しいソースが選べる肉料理
の違いがあるかもしれないからです。
ここで自分の意見を通すなら、
- お肉にこだわる人はニッチかもしれない。
- 自分1人で回せるハンバーグ屋がいいな
- カウンターだけで人件費を抑えよう!
と考えた方がいいのかもしれません。
だけど、30席位のお店にしようと思っていたなら
- 1人では回せない、雇用が必要だ
- みんなが受け入れられるハンバーグ屋の要素を取り入れよう
- 美味しいソースを選べるハンバーグ屋にした方がいいな
まあこんなに上手くいくことはないですし、1人の意見をそのまま反映する訳ではありません。
ただ、質問次第で結構違う回答になってしまうことがわかります。
トヨタは「なぜ?」を5回繰り返すそうです
「EVカーを作ろう!」
「何故?」
「ヨーロッパで規制があるらしいよ」
「何故?」
なんて言ったかどうかはわかりませんが、トヨタは回答に対して5回の「何故?」を投げかけるそうです。
その結果、トヨタは全方位戦略を打ち出しました。
EVもやるけどハイブリッドもガソリンも水素燃料もやるよ。
規模が大きいからできると言えばそうなのですが、国や地域によってはEVの整備ができない地域もあるからガソリン車はやめないよ、とした訳です。
結果、ヨーロッパでは電気代が10倍になったとか、EV撤回の波が出ているとか。
防災生活を取り入れるにあたって
我が家は防災生活を取り入れています
理由は確率を考えたらその方が良いと感じたからです。
確率については最後に書こうと思います。
防災生活とは日常生活と防災生活の垣根を取り払うこと。
災害時に使える道具や食材に買い換えていく感じ。
こうする事で今まで日常1+防災1=2倍のスペースを1に減らすことができないか。
言い方を変えれば防災の為に0.5だった日常生活を1にできないかという取り組みです。
防災と言えども使わなければただの荷物、スペースですから。
いつかは来ますし、近い未来に来ると考えますが、だからと言って防災スペースを潤沢に確保できるとは限らない
いつかは来る。
近い未来に来る。
私もそう思います。
ただ、稼働しないスペースとコストで日常を圧迫しつづけることに耐えられる人がどの位いるのでしょうか?
荷物を減らすことは東京で生きていく上でとても大切なこと。
潤沢なスペースなんてありません。
ローリングストックを日常使いにする、灯油はキャンプと兼用するなど、「それ(日常)はそれ、これ(防災)はこれ」から脱却し、常に災害の中で生活している毎日にしたら、日常が潤い、防災備蓄スペースが縮小されました。
それはそうですよね、防災にかけるお金を日常に回し、防災のために圧迫していたスペースが日常スペースになったのですから。
備えて終わりが一番恐い。止めずに動かし続ける為に。
止めなさいと言わない整骨院
高校生時代にお世話になって整骨院の先生はスポーツドクターのハシリだった人でした。
具体的にはアメリカからテーピングを持ってきて日本に広めた人です。
テーピングは神でした。
ビックリしたのは「運動は止めないで」「毎日来なくていい」という2点。
他の整骨院なら「運動は止めてください」「毎日来てください」って言われます。
運動をやめたら筋肉が落ちてしまうし、隠れてやるでしょ?試合出るでしょ?
毎日来たってそんなに変化はない、変化を見ながら通う頻度を変えていこう!
という人でした。
そして試合当日にテーピング巻くから来て!
そのテーピングは1日巻いても血流が止まらず、曲がっていい方には曲がり、曲がっちゃいけない方向には曲がらないテーピングでした。
防災も同じだと思うのです
これを買ったら安心!
これを買ったら備え完了!
防災はそれで終わりではないと思うのです。
防災グッズだって常に新しいものが出ていますし、10年前には一部の人しか言ってなかったと思われるローリングストックという考え方も出てきました。
つまり、日常に軸足を置きながら緩やかなに防災と繋がれる方法が大切。
心の片隅にいつも防災があるためにどうしたら良いのかという事を考えながら進んでいかないとですね。
「防災を確率で考える」という前提が当サイトの現在地
現段階では当サイトは確率を意識しています
イメージとしては3.11です。
- 出先で災害が起こり
- 停電・停ガス・断水
- 電車など公共機関は止まり
- 徒歩で帰宅した
東京で生活するということは大体こんな理由だと思うのです。
言い方を変えれば、
- 便利を優先するから東京に住み
- 必要なものが近いからそこに出かけ
- 自宅には寝に帰る生活なので
- 1日の2/3近くは外出しているので
- 災害に遭う確率は外出中が多いのではないか
次の災害も大体こんな感じなのではないかと想像し、それを踏まえて、確率の高い順から備えていくという考えです。
- 日常>災害
災害が起こる時間は日常生活より短いだろう - 出先>自宅
東京は出かけるのに便利。
災害時は出先で徒歩で自宅に帰るだろう。 - 逃げる&移動する>耐える
東京は完備してもお隣さんが倒壊した時に、その場で耐えられる可能性が低いのではないか。
重装備を目指すよりも軽装備がベストなのではないか。 - 練度強>練度弱
使っていなければ災害時に使えない。
普段から使うもので防災グッズを構成する
みたいな感じですね。
未来は誰にもわかりないから網羅的に備えていくのは1つの選択。ですが、
いつ来るかわからない災害に対して、膨大なコストとスペースを避ける人を確率から考えるとごく僅かなのではないか。
防災セットは短時間と最小のコストで備えることができるありがたいツールですが、北海道と沖縄、海と山、都市と田舎、大人と子供、女性と男性では恐らく備えるものは違うと思うのです。
だからこそ備える前提が必要だと思うのです。
当サイトでは日本の人口の1/4が集まる都市(東京)の防災は何かと考えて発信していく。
具体的には、
- 出先で災害に遭い徒歩で自宅にたどり着く防災グッズ
(そして自宅に用意した防災セットを活用する) - 流用するアイデア
- 日常を防災グッズで満たしていく
というのを提案したい。
そのため、
- コンパクトで高耐久なミニマムギア
- なんとか最後まで動くギア
- 生きて帰ることを目的としている山岳ギア
- 練度UPをはかれる機会=キャンプ
キャンプ道具を多く紹介しているのはそういう意図があってです。
そうだねと思えば取り入れてくだされば良いし、違うのでは?と思ったのなら、その点については切り捨てて良いと思うのです。
そうやって自分の防災感を養っていくのが大切だと考えています。
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