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一番ベーシックなコードレス加熱防災器具
比較的近場で入手でき、価格も安いガス。
先日、紹介した灯油に比べるとエネルギー量は少ないものの、扱いやすさや即効性など多くのメリットをもたらします。ドロップダウンという外気温低下によるガスが気化しなくなる現象さえ気をつけていれば頼もしい相棒になります。
電気があるじゃないか!という声も聞こえてきそうですが、「コードレス=停電」がテーマです。
もう少し言ってしまえば厳冬期に停電が起きたらどうしますかを考えて行きましょうという題材です。
どんなに高出力なポータブルバッテリーでもエアコンを動かし続けることは困難(個人的には不可能だと思ってます)です。
電気は素晴らしいけれど、停電した時の代替えにポータブルバッテリーは難しい。
むしろ電気から離れれば素晴らしい加熱機器があります。
AC100Vでえられない暖かさが待っています。
我が家で用意しているガス防災器具
ガス器具で覚えておきたいのが「ドロップダウン現象」と「レギュレーター」と「パワー缶」。
これを回避することで冬を大きく回避できるかもしれません。
加熱調理器
SOTOフュージョントレック
フュージョントレックはかなりコンパクトになるシングルストーブです。
着火装置は付いていないませんが、レギュレーター付きの弱点がないストーブです。
風にも強く、ある程度の重さも耐えられる、現行最高峰のストーブだと思います。
SOTO Gストーブ
収納時はスマホ2枚を重ねたサイズ。
世界最小収納サイズを実現したストーブです。
火力はそこそこですが、高速湯沸しできます。
ただし、レギューレーター付きではないので、5℃切ると火力低下は否めません。
イワタニ 炙りやⅡ
カセットコンロで良いと思いますが、炙りやⅡもなかなか良いです。
限られた食材を香ばしく美味しく焼ける。
精神的な安定をもたらしてくれると思います。
照明器具
UNIFLAME ユニフレーム フォールディングガスランタン UL-X
CB缶が縦に入るランタンは多くありません。
その1つがUL-Xです。
CB缶が横につくとぶら下げられなくなりますし、床やテーブルに置いても場所を取ります。
ランタンはガス缶が縦に入るものを選びましょう。
かなり明る句、調光できる素晴らしいランタンだと思います。
SOTO ひのと
蝋燭のように光るテーブルランタンです。
かなり色気があるランタンですね。
このタイプは多くのメーカーから出てますが、耐風性能はひのとだけです。
暖房器具
ガス暖房器具のポイントは速暖ですが、ドロップダウン現象を考えると氷点下の暖房厳しいかもと導入を見送っています。
5℃下になれば灯油ストーブがあるわけです。
ただ興味で言えば試してみたい。
イワタニさん提供してください!笑
自己責任ですが、OD缶→CB缶アダプタもあります
改めてドロップダウン現象とは?
気温や気圧が低い環境で、カセットボンベの火力が弱くなる、なかなか着火できない現象を言います。
ガスが気化しにくくなるのが原因です。
他にもガスが気化するとガス缶の熱が奪われる、イメージとしてはガス器具を使っている時にガス缶が冷たくなる、汗をかいている状態の時に起こります。
ガス缶にはブタン、イソブタン、プロパンなどのガスが入っていますが、殆どはブタンです。
ブタンの気化する温度は-0.5℃。
ガス缶が気化熱により冷やされるので現実の世界では5℃を切ると火力が落ち、着火しにくくなります。
これがドロップダウン現象です。
レギュレーターとは?
レギュレーター=調節装置のことで、ガスの圧力を自動調整してくれます。
これにより、温度低下によるガスボンベの圧力低下を防ぎ、5℃以下でも安定した炎が得られます。
実際にレギュレーターストーブを氷点下で使用したことはありませんが、恐らく下限-5℃〜0℃位まで低温でも使えるのではないかと思います。
SOTOの商品にはレギュレーター付きモデルが存在するので、出来るだけレギュレーター付きモデルを入手することをお勧めします。
まだ、ドロップダウンも知らない時代に秋の終わり〜冬の始まりにキャンプをした時のこと。
鍋を作っていたらだんだん火力が落ちてきました。
最後には全開にしてもトロ火になり、最後には消えては着火しまた消火ということになりました。
この現象を調べていたらドロップダウン現象だったということを知りました。
そして多少回避できるのがレギュレーターつきストーブでした。
その時代はレギュレーターなどのGストーブしかなく、この気温では使えないのか感じたものです。
ぬるいキャンプですから、最悪は寝てしまえば良いのですが、その時代は寝具も非力。
そんな経験を経て今があるのだと思うと感慨深いものがあります。
パワー缶、パワーガスを使う
ガス缶にはパワー缶、パワーガスというのがあります。
寒冷地仕様ガスというのもで、ブタンがベースのガス缶の配合を変えイソブタン、LPガスの混合率をUPしているものです。
これにより氷点下まで使えるようになりますが、イソブタンやLPガスが増えているとはいえブタンがベースであることには変わりありません。
過信は禁物ですが、冬の装備には用意したいものの1つです。
因みにライターガスも寒冷地仕様なのでライター注入式なら入れておきたいです。
使用可能な温度を知りながら運用しましょう
ドロップダウン現象を知りながら運用する。
東京は夜中〜明け方に気温が下がりますが、その他は5℃以上になると思われます。
ならば暖かいうちにお湯を沸かし、魔法瓶などに溜めておく、作業を済ませておく。
夜中〜明け方は寝袋などで体温を下げないように努めていればガスでもなんとかなります。
全てを買いなさいという訳ではなく、限られた環境や装備でどう乗り越えていくか考えておくことが大切です。
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