東京在住者にオススメの防災セット15選(2022年3月現在)



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これまで東京の防災について色々考えてきました。

どんなに備えてもキリがないのですが、

考えれば考えるほど、備えれば備えるほど、東京の防災から遠ざかっていくような気がしています。

私の故郷は庭付き一戸建て、または平家・低層階のアパートが並ぶ住宅街。
出火や倒壊があったとしても空間がある。
その間に車に乗せていた防災グッズと一緒に広い場所に逃げる、または庭で救援を待つということができます。

東京はどうでしょう。
火災や地震などが起こった時に自宅は問題ないかもしれない。
けれど、上下の階から出火した、お向かいの家が倒壊した、なんてことが起こる可能性があります。
全てが近いのです。

震災では高層階のマンションや職場のビルのエレベーターに閉じ込められたまま数時間という人がいました。
電車に閉じ込められた人もいました。

火災が起きた、大地震が起きたとします。
人がすれ違うのがやっとな場所もある東京で、囲まれた中でどちらに逃げるかは周りの状況によります。
私の故郷のように庭に逃げれば、駐車場に逃げれば、原っぱに逃げればという選択が東京では難しいのではないかと思います。

東京の災害は備えれば備えるほど、荷物が増えれば増えるほど、逃げ遅れるということが起きてしまうのではないか。
そんな考えが付きまとってしまうのです。

ならば、逃げて生き延びることに集中した方が良いのではないか

防災グッズは必要です。

が、東京・・・特に23区に住んでいるなら、まずは逃げて生き延びることに集中した方が良いのではないか。
このサイトを立ち上げた数ヶ月前から答えは変わっていません。

「EDC(=Everyday carry)」とは?「持ち歩く防災=防災EDC」という考え

ならば、

  1. とりあえず逃げるセット
  2. いわゆる防災セット

という2段階活用はいかがでしょうか?

北海道や沖縄、千葉県に合う防災セットの形があるはず

売られている防災セットはよく考えられていると思うのですが平均的なチョイスだと思うのです。

車が中心の場所ならトランクに入れておけば常に携帯できますが、東京在住者は車がないという人が大半です。
ペットボトルにしてもそうですが、車移動なら2リットルのペットボトルを2本位入れておくなんてことができますが、東京在住者ならバッグに2リットルのペットボトルを入れて持ち歩くなんてできません。

平均的な防災セットに加えて、個別チョイスを加えてみるのも良いと思います。
その土地その土地でベストな防災セットが違うと思います。

東京23区在住者が考える東京23区の災害時に欲しい防災セット15選

東京23区の災害時に欲しいリソース

  1. 水:命の源
  2. 光:影が多い、安心をもたらす
  3. 体を保温する:横風などが多い、寝る時に
  4. 情報:基本
  5. 逃げられる:軽量コンパクト、携帯できる

その上で選んだ防災グッズ

  1. モバイルバッテリー
  2. ウェットティッシュ
  3. シリアルバー
  4. おでん缶(レトルトでもOK)
  5. ランタン
  6. サバイバルシート
  7. アウトドアマット
  8. ガムテープ
  9. 油性ペン
  10. 軍手
  11. バール
  12. 鎮痛剤
  13. ユースキンA
  14. 絆創膏
  15. ポイズンリムーバー

殿堂入りしてるので除外したもの

  1. スマホ

考えるのは軽量コンパクトで手に入りくいグッズ

安全な場所に徒歩で逃げるとなると軽量でコンパクトな装備が良いと思います。
ここで紹介しているものは用意しておかないと手に入りにくいものを紹介します。

一部は会社や学校に携帯できる防災EDC(=いつも持ち歩く防災セット)に加えられます。
防災EDC用にオススメなものは☆をつけておきますね。
いつも持ち歩くには難しいけれど、あった方が良いものもあります。

「マックスペディションFatty Pocket Organizer」で「いつも持ち歩く防災セット=防災EDC」を作ってみました!

最小のマックスペディション「Micro Pocket Organizer」で防災EDCを再構成してみました

マックスペディションMini Pocket Organizerで防災EDCを作ってみたらバランスが良くなりました!

☆モバイルバッテリー

Anker PowerCore Slim 10000

スマホの電源は切らしたくないですよね。
情報源ですから。

ただ、容量の大きいのが正義とならないのがモバイルバッテリー。
最低限の使用で1〜2日分あれば良いのではないでしょうか。

東関東大震災の時は通信障害で使えなくなりまし、ガセ情報や見切り発車情報も多かったと記憶しています。
そういう考えから災害時はほどほどの情報があれば良いと思います。

その上で毎日持ち歩ける範囲で選べば良いのではないかと思っています。
個人的にはスマホよりLEDランタンの充電と田舎の両親の安否確認のためにスマホの電源を入れておきたいという感じです。
家族と近い場所で働いているので、合流できたらスマホは原則使いません。
現地判断します。

東京の災害にはポータブルバッテリーよりもモバイルバッテリーが良い

☆ウェットティッシュ

シルコット ウェットティッシュ

何でも使えるという意味ではアルコールタイプではなく水タイプが良いと思います。
火事の時には口とマスクの間に挟み込むだけでも煙から身を守れるのではないでしょうか。

☆シリアルバー

inバー プロテイン グラノーラ

腹持ちが良いプロテインバー。
1本あると便利。

おでん缶(レトルトでもOK)

こてんぐ おでん缶牛すじ 長期保存

停電や断水などが長期化すると水分や野菜が欲しくなると言います。
1日目はカレーでも良いけれど、2日目3日目となってくるとカレーやシチューでは厳しくなってくる。
そんな時に妻から言われた「おでん最強」説。
汁は水分、野菜やタンパク質が摂れます。
瓦礫の撤去をするなら炭水化物は必要だと思いますが、多くの人はおでんがオススメです。

都市災害時の備蓄食は「おでん缶」最強説!

☆ランタン

レッドレンザーml4 warm

ゴールゼロ ライトハウスマイクロ フラッシュ

ここは懐中電灯+ランタン+長時間+USB直挿しのゴールゼロの独壇場な気がしますが、ゴールゼロはプレミア価格。
となると電池駆動も可能なレッドレンザーが良いと思います。

ランタンの良いところはあたりを照らしてくれるということ。
瓦礫や障害物を避けるというのもそうですが、停電時で部屋を照らす目的にも対応できます。
ヘッドライトも良いですが、カラビナがついているのでぶら下げて使えば対応可能。
細かな東京ならランタン。

レッドレンザーを石井スポーツで購入。
ゴールゼロをアウトドアショップで購入。

レッドレンザーML4は親指サイズの高性能ランタン!赤色灯にもなります!

防災グッズの大本命!ゴールゼロ ライトハウスマイクロフラッシュをレビュー

<比較>Goal Zero Lighthouse micro(とFlash)とLedlenser ml4とRovyVon Aurora A5xレビュー

☆サバイバルシート(掛け布団・レインコート代わり)

SOLエマージェンシーブランケット

何故、これが防災グッズに入らないのか不思議なグッズの1つ。
いつも言っていて恐縮なのですが1人1枚レベルだと思っています。

体温を反射し体保温するシートです。
くるまっても良し、掛け布団するのも良し。
薄くコンパクトになるので携帯できます。

レインコートにもなります。

石井スポーツで購入。

災害時に体温を維持するソル(SOL)エマージェンシーブランケット

アウトドアマット(敷布団・座布団代わり)

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) EVA フォームマット

ニーモ スイッチバック

Soomloom インフレーターマットレス

エバニュー(Evernew) コンパクト折りたたみマット

何故、これが防災グッズに入らないのか不思議なグッズ。

キャンパーなら誰もが知っている、地面に敷いて使うアウトドアマット。
避難所で公園で地熱を遮断し、寝心地を改善してくれます。
テント!シュラフ!という人もいると思いますが、東京であれば断然マットだと思っています。

サーマレストZライトソルという有名マットがありますが、入手困難&プレミア価格のためニーモスイッチバックを手に入れました。
ここはコスパ最高のキャプテンスタッグで良いのではないかと思います。
自動で膨らむインフレータブルマットレスは高額なのですが、スームルームならコスパ良いですしコンパクトになります。

こんなデカいの買えないよーという人はエバニューのマットはいかがでしょう。
お花見、運動会の時に使う折り畳み座布団にも使えますし、最近流行ってるらしいチェアリングのチェアの代わりに使ってみてはいかがでしょうか?
チェアより安いしコンパクトで、アウトドアマットの威力を感じられると思います。

私はニーモスイッチバックを石井スポーツで購入。

「ニーモ・スイッチバック」は防災はもちろん、キャンプ・お花見・運動会・花火大会など様々な用途に使える万能マット

☆ガムテープ

ヤマト アウトドアテープ シルバー OD-SIL

ガムテープを丸のまま持てるならそれでも良いのですが、あると便利なのでいつでも持ち歩きたい。
補修や縛るのにも使えますが、マーキングにも使えるのがミソです。
布タイプが良いです。

油性ペンと一緒に。

アウトドアショップで売っています。

☆濡れも書ける油性ペン

ゼブラ マッキープロ 細字 特殊用途DX YYSS10-BK

濡れてても書ける油性ペン。
コンビニでは売っていないものの筆頭です。

私はヨドバシか世界堂で購入しました。

軍手・皮手

ミドリ安全 軍手

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) レザーグローブ

逃げる時に着けていれば安心な軍手。
熱いものを触るかもしれないのでゴムなしが良いです。
子供用もあるのでお子さんがいればあった方が良いです。

それから革手袋も良いです。
こちらの方が滑らないし熱いものも持てます。
瓦礫をどかさなきゃいけない時にも使えますね。

私は遠征時にコーナンで購入。

バール

バクマ 平バール 900mm

家が歪んでドアが開かない時にこじ開けたり、窓ガラスを割って逃げることもできます。
瓦礫を退かして救出する時も使えますね。
デカい方が良いと思います。

スコップも良いと思いますが、破壊力はバールでしょう。

買おうと思っていたら妻が購入して枕元に設置。

☆鎮痛剤

アセトアミノフェンK錠

痛み全般を和らげます。

薬局で購入。

軟膏

ユースキン 40gチューブ

飲食店や美容室なら知ってるユースキン。
水仕事の最前線・最後の砦として君臨しています。
手荒れあかぎれなら最強と言い切ってしまおう。
一度使ったら手放せない人続出。
昔からあってリーズナブル。

☆絆創膏

ケアリーヴ Mサイズ

BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド

キズパワーパッドの破壊力は凄いですね。
絆創膏あった方が良いですね。
箱のままだと嵩張るのでバラして持ち歩きましょう。

ポイズンリムーバー

ドクターヘッセル インセクト ポイズンリムーバー

アスピラボ アスピブナン

ポイズンリムーバーは虫刺されや蜂に刺された時の毒出しに使います。
スポイトのようなものです。

私はドクターへッセルを持っていますが、アスピラボの方が吸いは強かったです。
何故か薬局では売っていないので欲しい時に手に入りません。

私は石井スポーツで購入。

ムヒS

ポイズンリムーバーだけじゃ痒みが止まらないという人はウナコーワも。
虫刺されはなんだかんだでムヒが一番止まると思います。
ベタベタして嫌だ!という人は液体ムヒやウナコーワクールなどが良いでしょう。

コードレスで、携帯できて、シンプルに使える、防災グッズとしての虫対策を考える

まとめ

ちょっと意外に感じた人もいるかも

石井氏ポーツは山岳系のアウトドアショップだけあって防災グッズとして使えそうなものが沢山あります。 私は新宿によく行きますが、神保町の本店は防災度強め(山岳強め)なのでオススメ。下の階にサイゼリヤあるのでお子さんと一緒にいかがでしょうか?

ポータブルバッテリーは必要じゃないの?
コンロは必要じゃないの?

停電ならあった方があった方が良いと思いますが、逃げるレベルになると持ち出せないと思います。
それにこれらは都内に沢山ある家電量販店では手に入らないものが殆どだからです。

東京23区にはホームセンターは殆どなく、アウトドアショップに出入りする人は少ないと思うのです。
そう考えると事前に用意しておきたいものになります。

コンロやポータブルバッテリー、寝袋、テントもあった方が良いのでしょう。

ただ、それを開く場所があるのだろうか?
良い香りを出してしまって隣人とのトラブルにならないか?
関係ないと思っていても、相手をイラつかせるのが得策か?
こんなことを考えるのも東京ならではなのかもしれません。

色々な意見はあると思います。
みなさんの意見は私と違うはずなので、1人1人が防災について考え、備えていくのが大切だと考えています。

新宿駅周辺には防災にも使えるアウトドアグッズ用品店がたくさんあって楽しい

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ABOUTこの記事をかいた人

「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。