東京における冬の災害対策に灯油で備える



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エネルギー高騰に対応したい

灯油化(ケロシン化)

災害に対して、停電停ガスに対して灯油導入を考えてみます

燃料高騰が止まりません。
そんな時でもいつ災害が起こるかわかりません。

最近は防災EDCも落ち着き、東京用災害グッズも様子見なので、停電・停ガス時の災害対応を検討しています。
ある程度時間が経過したいと良し悪しがわからないですからね。

フュアーハンド等のオイルランタンは灯油が使えます

ここ数ヶ月の関心は灯油化(ケロシン化)です。
灯油に熱源を置き換えられないか?という訳です。

1日〜2日の停電・停ガスに耐えられない冬の東京

エアコンをポータブルバッテリーで動かすのは至難の技

私は電気が一番信用できないと考えています。
知人に「私が電気が信用できない」と言ったら相当驚くと思います。
それほど電気まみれの私ですが、電気は便利な反面、災害時には非常に弱い。
平時は電気、有事は電気NGという認識です。

東京ではエアコン、IHコンロなどオール電化になる傾向がありますが、これらの熱源タイプは高出力です。
停電した時にポータブルバッテリーがあっても瞬間に電力を使い果たしてしまうでしょう。
1台20万円のポータブルバッテリーを何台揃えるのか?ということです。

次に問題になるのが停ガスです。
都市ガスはプロパンガスの用に個々の家に設置されているのではなく、水道管と同じく管で供給されています。
これが使えなくなったら復旧に時間がかかるでしょう。

水道はお風呂に水を溜めておき浄水器で濾すなどで飲み水は数日確保できるでしょう。
トイレも節水系に変わってますし、電気がなくても流すことはできますから、備えておけば水はなんとかなるかもしれません。

そして今年の夏は暑かった!
ということは寒い冬がやってくる可能性が高い。
となると寒さを克服する方法を探さなくてはいけません。

寒さを克服する方法は3つ

  1. 着込む
  2. 温かいものを食する
  3. 暖房で温まる

他にもお風呂に入る、お酒を飲むのもありと思いますが、主に上記3つだと思います。
着込むだとコートや寝袋、食するだと加熱調理器、暖房だとエアコンやストーブです。

今回のテーマだと食すると暖房になります。

電気に頼らない温かいを構築する

着込む

エネルギーに頼らない方法なので停電・停ガス時にはこれを基本にしたいものです。
ヒートテックやダウンジャケットなどがそれに当たりますが、私は反射系+化繊系で組み合わせています。

反射系は自分の体温を反射させて温めるというもの。
化繊系は大きくはなるもののリーズナブルで暖かい。
という特徴を持ちます。

アルミ蒸着シートで体温の80%を反射させるというもの。
真冬の焚き火でも力を発揮します。

災害時に体温を維持するソル(SOL)エマージェンシーブランケット


これもアルミ蒸着で熱を反射します。
上に向ければ体温を、下に向ければ地熱(底冷え)を反射します。
サーマレストが有名ですが、ニーモもかなり良いですよ。

「ニーモ・スイッチバック」は防災はもちろん、キャンプ・お花見・運動会・花火大会など様々な用途に使える万能マット


世界の軍隊で使われているスナグパック。
少々大きいですが、暖かさと肌触りが良好。

冬対策!災害&キャンプに向けスナグパックスリーパーエクストリーム スクエア ライトジップを選んだ3つの理由


オムニヒートはアルミ蒸着系の反射素材を内側に入れていて、ダウンですら達成できない着た瞬間に温かいを実現しています。
化繊なのでダウンよりリーズナブルで愛用しています。

ダウンじゃないのに着た瞬間から暖かい「オムニヒートインフィニティ」

平時は電気、災害時には電気NGを実現するために灯油化(ケロシン化)する

災害に備えてCB缶を備えないと言うけれど

最近防災界隈では「ポータブルバッテリーとCB缶を備えなさい」というアナウンスが多いと感じています。
これは正しいのですが、ここまで情報が広まるとCB缶の量は足りるのか?という心配がつきまといます。

ポータブルバッテリーは熱源に対応する容量を確保するのは難しいし、CB缶に頼るほどコンビニやスーパーやドラッグストアやホームセンターには皆さんの供給に対応できる量を確保しているとは思えないし、個人でストックするには東京や自宅では限界があります。

例えば、

  • CB缶で動くストーブもありますが90分程度のものが多いです。
    9時間燃焼させるとなると6本必要です。
    2日で12本。
  • 熱量が不足した場合全開で1本60分。
    1日8時間で8本。
    2日で16本。

ここに煮炊き用のCB缶を加わりますので1日1〜2本、2日で2〜3本。
と計算すると2日の停電用に20本程度のCB缶が必要となります。

CB缶の場合、1人暮らし、ワンルームの人には有効ですが、ファミリーを温められるのかは未知数です。
寄り添えば良いのですが、そうもいかないこともありますから。
加えて現在はエネルギー高騰中。
となると灯油という選択が現実的だと思うのです。

温かいものを食する+暖房で温まるのは灯油ストーブが良いのではないか

煮炊き+温まる、燃料供給が充分に確保できるとなると考えられるのは灯油ストーブ。
ファンが付かないモデルです。
石油ファンヒーターは電気ですし、ワット数も750Wとまあまあなエネルギーが必要です。
灯油は数日保つかもしれませんが、ポータブルバッテリーは数時間しか保ちません。
個人的には電気とは切り離したい。

石油ストーブは原始的ではありますが、熱量を考えると現実的で本体価格が安い。
エアコンに代わられていましたが、秋季〜冬季キャンプが盛んになったのも後押しし再注目されています。
これを取り入れない手はありません。

昨年、仕事の関係で、空調の容量は設計以上のものを導入しているにも関わらず、寒いということから石油ファンヒーターを導入しました。
すると、エアコンを上回る熱量と遠赤外線効果により体を温めてくれ評判が良かったのです。
正直エアコンの比ではありません。

自宅に災害を考え導入したいストーブ

個人的にチェックしている電気を使わないストーブです。
石油ストーブは主に3タイプありまして、

  • 対流型
    学校にあったタイプで、部屋の真ん中に設置し、空気を対流させ部屋全体を温めるというもの。
    近年は可愛いという理由もあり、キャンプで導入している人が増えています。
    キャンプで導入するもう1つの理由に灯油タンクが固定されているので灯油漏れが少ないという点もあります。
    車に積んでも安心という訳ですね。
    災害の時には外に持ち出しても良さそうですね。
  • 反射型
    実家で使われているタイプで、部屋の隅に向を決めて設置し、反射板で熱を集中させて人を温めるというもの。
    狭い日本では便利な形で、タンクも取り外せるので給油が楽です。
    とてもリーズナブルですが、移動させる時に灯油漏れを起こす可能性が高いです。
  • 煮炊き用
    おじいちゃん家にあったタイプです。
    暖房器具としては力不足ですが、燃費がとても良く、湯沸かしから煮込みまで煮炊きに向いています。
    石油ストーブの始祖と言われるモデルです。

煮炊き用ストーブなら

田舎のおじいちゃん家にあったアレです。
暖房能力としては弱いのですが、やかんを置いておけばお湯も沸きますし、煮込みなどはとても得意です。
コロナとトヨトミから販売されています。
災害時には役立つと思います。

対流型ストーブなら

コロナにはSL66というもうワンサイズ大きなモデルがありますが、とても温かいが燃費が悪いという評価があります。
災害時は長時間というのは大切です。
が、寒いのも困る訳です。

小ぶりなモデルだとトヨトミのレインボーストーブが有名ですが、燃費は良いが熱量は劣るらしい。
悩ましいですね。

近年ではキャンプブームからストーブファンというのが出ていて、ストーブの上に置いておくと熱で発電してファンが回り、温風ヒーターのような効果を出せるモデルもあります。

反射型なら

狭い東京では確実に役立つ反射型。
温かさはご存じの通り。

東京は灯油がガソリンで売っていないことも

東京はガソリンスタンドで売っていない上にホームセンターもないので灯油を確保は難しい。導入時には周りのガソリンスタンドのチェック及び、持ってきてくれるかもチェックです。

先日、灯油化計画を発動後ガソリンスタンドを回りましたが、5件中3件が灯油を売っていないということが判明しました!
東京で買える数少ないエネルギーなので販売をしてほしいとことですが、東京の多くはストーブNGとなってる物件も多く需要は低いのでしょう。
そして、どんどんガソリンスタンドが減っている今日、常にチェックしておくのが良さそうです。

灯油を近所で用意できるか?
そして常に灯油缶1本をストックする。

これだけで3日位の停電には耐えられるのではないでしょうか。
灯油は古くなるので、定期的に使うということも忘れずに。

電気は便利だけど、有事には厳しくなる。
東京の停電・停ガス問題、そして灯油問題。
難しい問題ですが、来るべき災害を想定しながら今年の冬に向けて備えて考えていこうと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。