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杉並区内の全域をカバーするように全長の36kmの2つの輪が交差するように設定された道路を言います
結論から言うと私が住んでいる区にもあったらいいよなあと思いました。
そして、それを維持する難しさも。。。
そもそもの始まりは防災まちづくりの視点から始まったそうです。
1985年
杉並区不燃化基礎調査の中で、災害時の安全な避難のために「歩いて杉並を知るルートづくり」が提言されたそうです
1986年
ひとびとの余暇の充実とふるさと意識を作り上げていく「めぐり道構想」が加わり、知る区ロードの原型が出来上がりました。
1988年
①防災
②まちづくりの意識啓発
③いろいろな施設やまちの資源を知る
④高齢化社会の体力づくりと余暇活用
⑤杉並区という意識を作る
という5つのコンセプトの基に区を知る道、『杉並「知る区ロード」』がスタートしたそうです。
設定されてから20年以上経つのですね
1998年スタートということですから、20年以上も前に設定されたということですね。
当時と今では街の雰囲気も変わっているでしょうし、人々が求めるものも価値観も変わったと思います。
同時に防災なんて20年前には考えている人は少数だったと思いますし、10年前の東関東大震災の時も知る人はいなかったのではないでしょうか?
iPhoneが登場して今がiPhone13ですから13年。
使えるスマホが登場して13年ですよ!
あの形が登場して13年!
iPhoneよりも古くからある知る区ロードって。。。
スマホが使われるようになって私たちの生活は一変しました。
もうスマホなしでは生きていけないほど恩恵を受けてしまっていますね。
その20年前から存在していた知る区ロードのホームページもテコ入れされていません。
もうフラッシュはないんですよね。。。
ルート上にはオアシスと呼ばれる休憩所があります
その後、知る区ロード上にオアシスと呼ばれる休憩所が作られました。
1991年に「みみのオアシス」、1992年に「ときのオアシス」、1993年に「はだしのオアシス」と「はなのオアシス」のオアシスが作られました。
建築家の六角鬼丈さんの設計によるものだそうで、人間の五感をテーマになっています。
実は15ほど年前にオアシス巡りをしたことがあり、15年ぶりにオアシス巡りしました
15年ほど前にオアシス巡りをしたことがあります
その時は徒歩でしたが、36kmあるなんて知らなくて2日に分けて歩きました。
残念ながら当時の写真は残っていませんが興味深い思い出でした。。
このサイトを立ち上げる3ヶ月前に防災を考え始めたときに知る区ロードを思い出し、先日妻と子供と自転車で一緒にオアシスを巡ってきました。
電車&徒歩だと長距離を歩くことになり、途中で「やだ〜帰る〜」とならないように(笑)
こんなにクネクネしてたかな〜?
ここは覚えてる!
お店が変わったは覚えてないのですが、道と光景は覚えているものですね。
4つのオアシスは健在でしたが、、、
20年も前に作られた施設ですから、それなりに経年劣化していました。
オアシスに併設された施設も以前はクールな印象と記憶していましたが、のぼり旗が出ていたりして田舎の売店感が出ていました。
自転車で塞がれ使えなくなっていたので、地元の方にはオアシスとして知られていないのかもとも思いました。
でも、利用されているのはいいことです。
行政の施設というものはあまり知られていないため、知る人ぞ知る施設というのも多いです。
施設が防災・災害避難所とリンクしてればなあと願うばかりです。。。
4つのオアシスのうち、1つは施設内、残る3つは公園なので、小学生低学年の子を持つ親御さんは一度回ってみることをお勧めします
オアシスは屋外かほぼ屋外環境に設置されています。
区が運営している施設ですから、それなりに手入れされていますが、こういうものは維持が難しいと感じました。
使わないと痛むんですよね。
そして修理もお金がかかります。
いつ使うかわからないものにお金をかけるのは難しい。
防災って難しいですね。
設置した当時の熱い思いの人はもういないと思いますし、20年も経てば区の職員さんもほぼ変わっているでしょう。
防災に限って言えば、いつやってくるかわからない災害よりも、税金を納めてる私たちにお金を使えーとなると思いますし。
オアシスは避難所という性質上あまり目立たない場所にあります。
そして小学校低学年までならちょっと楽しめる場所なので、災害時に我が家はどこに避難するのかと確認する意味でも回ってみてはいかがでしょうか?
杉並区の皆さんは是非知る区ロードやオアシス巡りをしてみてはいかがでしょうか?
小学生のお子さんを持つ親御さんなら公園で遊ばせながら、「何かあった時の待ち合わせ場所はここよと」教えたりする機会になると思います。
そして都市のオアシスに設置されている器具はいまだに健在なので、敢えて聞いてみる、嗅いでみる、裸足で歩いてみる光を感じてみるという経験をお子さんとしてみてはいかがでしょうか?
少なくとも自分の好みじゃないとしても、杉並区は体験や避難場所を提供してくれています。
そういう場所に行き経験をしてみると、災害に備えるために場所とお金を投入することの難しさや、自分に合う防災は自分でしかできないということがわかります。
災害時に何もしてくれなかったと言うのは、自分は何もしてくれなかったと言うの同じ。
そう肝に銘じて、都市の災害に備えようと思います。
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