現代は「体験」が響く



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先日、3月11日関連イベント(名前不明)に行って感じたこと

開催していたアイルランドフェスタ。人の関心はビールでした。

3月11日に代々木公園に行ってきました。

アイルランドフェスティバルが大盛況。
ビールもバンバン売れていました
今回の話で大切なのはこの部分です。

私も楽しみたかったけど、時間がなかったこともあり、3.11関連イベントに移動しました。
代々木公園の入口付近(たけのこ族が踊っていたあたり)で開催していました。

まばらな来場は防災イベントあるあるですが、目を引いたのは本物のパトカー体験と地震体験車でした。
関心があったのは私だけではなく列を作っていたことから関心があることは見てわかりました。

「忘れない」は大切だけど、もっと大切なものがある

その通りなんだけど

震災映像を見ているおじいちゃん1人

反面、震災のビデオを流しているブースはおじいちゃん1人。
誰も見ていません。

この時、震災関係者や防災関係者は「忘れないために」と言うでしょう。
言っていることは正しい。
ですが、誰も見てない事実に目を向けない事実を感じて欲しい。
その事実から目を背けたまままたビデオを流す
そうして忘れられていくのです。

賑わいがないのはいつものことと思ってませんか?チャンスなのに。。。

震災を忘れてはいけない。
それは正しい。
しかし、そこにすっぽり抜けているのが「どうやって?」と言う要素です。

変わるのは自分から

我が家は鬼滅の刃が大好きですが、嫌いなご家庭もあるでしょう。
そんなご家庭に首根っこ捕まえて見ろ!と言っても見ないでしょう。
広めたいなら相手を理解し、相手の土俵で話を進めなくてはいけません。
自分は変わらないけどお前は変われでは人は動きません
変わるのは自分から、ということです

サイズを度外視すれば価格を含め一番現実的だと思う簡易トイレ。やっぱりこれだよなあ。常に1人見ている感じ。

デリケートな話なので繰り返しますが、震災なんてどうでも良いなんて思わない。
だけど、「忘れてはいけない」という言葉は本来「教訓を次に生かすため忘れてはいけない」という意味だと思うのです。
私はそう解釈しています。

正確には伝わらない

我が子は震災の翌年に生まれました。
そんな子供に説明しても伝わりません。
だけど、震度7を体験したら“正確じゃなくても”伝わると思うのです。
パトカーの椅子の感触はわかると思うのです。
教訓を表現したいなら体験
伝わったらあの映像も響いてきます。

パトカー体験。サイレン鳴らして無線使って子供は楽しそう。こういう普及活動が良いと考えています。

体験した多くの人たちの中には海外旅行者の姿もちらほらありました。
地震を体験することでSNSで発信してくれるかもしれない。
結果的に広がると思いませんか。

羽生結弦さんが宮城セキスイハイムスーパーアリーナで公演を行なったそうです。
震災について語ったそうですが、最後は未来と命を語ったそうです。
有名だからと片付ける人もいますが、こう言う未来行動に魂を揺さぶられるのです。

体験不足の現代人には体験が響く

地震体験。多くの人が並んでいました。この体験がなければ響きにくいと思います。

ネットに集約された現代は情報は多いかもしれませんが、自分の好みで情報を選ぶことができる。
関心は推しかクラスの隣の子。

非常に限定的な知識しか得ていません。

近所の爺さんから聞く皮製品の手入れの仕方。
ライカの歯車が噛み合うカリカリと言う感触。

野山を駆け巡り、木を削り、クワガタを取ろうとしたら真横にスズメバチ。
涙目で逃げた小学4年生の夏。

なんて体験は現代ではありません。
あの頃は良かったなんて言わないけれど、マルチカルチャーの生活や自分で選び体験する日々はもうありません

そんな時代に「体験」は貴重です。

個人的には自衛隊の炊き出しや代々木公園に来ればこんな対応をします。
備蓄の一部を放出したり、予算的に厳しいなら数百円で販売したりしても良いと思うのです。

現代人は体験に飢えているから響きやすいと改めて感じました

個人の活動は予算も時間も限りがありますが、極力体験し感じた事を書いて行きたいと思います。
そして、そこから得られた知識を未来変換して届けていきたいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

「災害に備えたい!」 そんな妻の一言からスタートした防災計画。 仕事の都合でたまたま東京23区に住むことになった私が東京都23区に合う防災グッズを探していきます。 便利も不便も楽しめる小学生と、キャンプは嫌いだが防災には関心がある妻、そして数十年前にやっていた(だけ)キャンプ熱が再発したほぼ素人の私。 2人のために確実・簡単に使えるグッズを集め、防災訓練と称してキャンプに行き、それなりに楽しんでくれてます。 防災訓練と言えども楽しむのは大切だと考えています。 キャンプから見た防災という記事やはありますが、「東京23区の防災スタイル」「東京23区在住者から見た防災」というテーマの記事が少ないと思い、人柱になって綴っていきます。 ロマンよりも簡単確実を取り、ブランドにこだわりません。 また防災しか使えないグッズではなく、キャンプやお花見などのレジャーでも使えるものを探すことで、日常的に防災グッズに触れる機会を提案します。 このサイトを見て「自分ならこうする!」と防災について考えるきっかけ作りを目指しています。